独活寄生丸(ドッカツキセイガン)

2013/05/22 5:24:04

テーマ: 方剤

独活寄生丸(ドッカツキセイガン)

※構成
独活(どくかつ、どっかつ):セリ科、怯風湿薬/微温
桑寄生(そうきせい):ヤドリギ科、怯風湿薬/平
秦?(じんぎょう):リンドウ科、怯風湿薬/微寒
防風(ぼうふう):セリ科、解表薬 ? 発散風寒薬/微温
牛膝(ごしつ):ヒユ科、活血化?薬 ?活血調経薬/平
杜仲(とちゅう):トチュウ科、補虚薬 ? 補陽薬/平
桂皮(けいひ):クスノキ科、解表薬 ? 発散風寒薬/温
山梔子(さんしし):アカネ科、清熱薬 ? 清熱瀉火薬/寒
当帰(とうき):セリ科、補虚薬 ? 補血薬/温
芍薬(しゃくやく):ボタン科、補虚薬 ? 補血薬/微寒
川?(せんきゅう):セリ科、活血化?薬 ?活血止痛薬/温
(熟)地黄(じゅくじおう):ゴマノハグサ科、補虚薬 ? 補血薬/微温
党参(とうじん):キキョウ科、補虚薬 ? 補気薬/平
茯苓(ぶくりょう):サルノコシカケ科、利水滲湿薬 ? 利水消腫薬/平
生姜(しょうきょう):ショウガ科、解表薬? 発散風寒薬/微温
甘草(かんぞう):マメ科、補虚薬 ? 補気薬/平

※生薬の解説
・独活と桑寄生は風による悪寒発熱を解し、湿による筋肉のこわばりや痛み、シビレを除く働きがある。リウマチ、筋肉痛、頭痛、中風などの処方に良く使われる。
・秦?は血流を改善し、湿による筋肉のこわばりや痛みを除く。また防風とともに、湿熱を除き、痛みを除く。
・防風には葛根のように表寒を発散する効果がある。また皮膚の熱と毒を発散して、諸薬を表に働かせる。
・牛膝は、腎肝を補い、筋骨を強め、悪血を散らす。サポニン配糖体と、かなり多量のカリウム塩を含有していて、利尿効果がある。また杜仲にも腎肝を補い、筋骨を強める効果がある。
・桂皮は血行を良くし、体表部を整え、解熱、鎮痛、鎮痙、健胃作用の他に、抗菌作用、抗アレルギー作用が報告されている。
・山梔子は、五臓の熱を冷ます。
・当帰、川?、芍薬、地黄の4味で、四物湯となる。四物湯は補血作用があり、皮膚・筋肉・骨の老化防止、造血・調経による貧血や生理不順の改善、止血作用などがある。
・党参には、気や血を補う作用があり、当帰や地黄とともに血虚の症状を改善する。
・茯苓は消化管の水や、関節内、筋肉内、組織間の水など、過剰な水分を血中へ移動させて、利尿する。そして、肌肉の痙攣を鎮め、桂枝と組んで皮膚の水毒を除く。
・生姜は風寒を散し、胃気を益し、中を温め、湿を除く。健胃鎮嘔作用もある。
・甘草は胃腸機能を整え、緊張を取る。肺の潤いを補う。また薬物、食物の中毒を解毒し、諸薬を調和する。

※使用目標例
・高齢者や虚弱者の腰痛に第一選択薬として用いられる。特に、寒気や湿気などによる関節・筋肉・骨などの異常や疼痛に用いられる。

・筋肉と骨のトラブルによる関節の変形、こわばり、屈伸困難などの症状に用いられる。

・関節リウマチ、リウマチ熱、坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、骨粗しょう症などに応用される。