2013/01

2013/05/23 4:56:43

テーマ:方剤

滋腎通耳湯(ジジンツウジトウ)

※構成
当帰(とうき):セリ科、補虚薬 ? 補血薬/温
芍薬(しゃくやく):ボタン科、補虚薬 ? 補血薬/微寒
川?(せんきゅう):セリ科、活血化?薬 ?活血止痛薬/温
(熟)地黄(じゅくじおう):ゴマノハグサ科、補虚薬 ? 補血薬/微温
柴胡(さいこ):セリ科、解表薬 ? 発散風熱薬/微寒
黄?(おうごん):シソ科、清熱薬 ? 清熱燥湿薬/寒
香附子(こうぶし):カヤツリグサ科、理気薬/平
白?(びゃくし):シソ科、解表薬 ? 発散風寒薬/温
知母(ちも):ユリ科、清熱薬 ? 清熱瀉火薬/寒
黄柏(おうばく):ミカン科、清熱薬 ? 清熱燥湿薬/寒

※生薬の解説
・当帰、川?、芍薬、地黄の4味で、四物湯となる。四物湯は補血作用があり、皮膚・筋肉・骨の老化防止、造血・調経による貧血や生理不順の改善、止血作用などがある。
・柴胡は、イライラ、緊張、不安、憂鬱などの精神的ストレスを解消する。またストレスに伴う自律神経支配領域の運動機能異常や、背部、胸脇部の筋緊張による膨満感、違和感、凝りなどを治す。
・柴胡と黄?にはマイルドな消炎解熱作用がある。柴胡は表を、黄?は裏を消炎解熱する。主に、喉、耳、気道、食道、胸部、心窩部などの炎症に用いられる。
・香附子は、気分の滞りを散じ、血を巡らす。
・知母には、熱をさます作用がある。
・黄柏は、腎と下焦(臍から下の部分)の熱を冷ます。

※使用目標例
・年齢とともに衰える聴力の低下や耳鳴り、めまいなどに用いる。

・腎の機能低下による耳鳴りは、セミがなくような「ジージー」という音が聞こえる。一方、精神的な原因であれば、「キーンキーン」というような高音性の耳鳴りになる場合が多い。滋腎通耳湯は、どちらの場合にも使用出来る。

注)ここでの腎は、五臓六腑の「腎」であり、腎臓の他、副腎・泌尿器・生殖などを含める。