投稿日:2019.04.17/更新日:2020.03.06

海藻(フコキサンチン)パワーでダイエット!

BSプレミアム「美と若さの新常識」で紹介されましたフコキサンチンについて解説していきます。放送のテーマとしては「脂肪細胞を小さくする」というものでした。

<脂肪細胞が大きさについて>
太っている方と痩せている方の脂肪細胞の大きさを比較すると、太っている方の脂肪細胞はアブラがたっぷり溜まっており1つ1つの細胞のサイズ自体が大きくなることが知られています。注目成分のフコキサンチンはこの大きくなった細胞サイズを小さくする成分として注目されています。

<マウス実験での報告>
弘前大学農学生命科学部の前多隼人准教授によるとフコキサンチンによって脂肪細胞を小さくしたり、肥満を予防したりできることがわかってきたそうです。前多准教授はこれをマウスの実験で調べています。マウスに高脂肪食を与え続けて25日経過すると内臓脂肪が7gも増えます。それに対してフコキサンチンを加えて高脂肪食を与えたマウスでは3.5gと半分の増加量に抑制できることがわかりました。今後のますますの研究での健康効果の解明に期待が膨らみます。

<フコキサンチンで痩せる理由>
私たち人間を含めすべての哺乳動物には脂肪細胞には二種類あり、一つが白色、もう一つが褐色の脂肪細胞です。白色脂肪細胞はアブラをため込む性質があり、褐色脂肪細胞はアブラを燃焼する性質があります。褐色脂肪細胞は自身の細胞内にあるアブラが足りなくなると白色脂肪細胞のアブラも燃やします。驚くべきことにフコキサンチンはこの白色脂肪細胞の褐色化に関与しているとわかったそうです。フコキサンチンによって脂肪燃焼効率が高まることが期待できます。

<フコキサンチンは海藻にだけ含まれている>
面白いことに、このダイエット成分であるフコキサンチンは海藻にだけ含まれているという特徴があります。特に多く含んでいるのは褐藻類という海藻で、もずく、昆布、わかめ、ひじきなどが該当します。

<海藻に含まれるフコキサンチンの量>
乾燥した状態で海藻1gに含まれるフコキサンチンは、もずくだと0.16mg、昆布は0.17mg、わかめは0.7mg、ひじきは1.8mgになります。※数値は収穫期と場所で異なります。

<食べ方のポイント>
前多准教授によると、「少しずつ食べるのが非常に大事で、多く食べなくてもいいです。」とのこと。乾燥わかめで2グラム程度、もずく酢だと市販の1パックで、毎日継続してとることが大事だそうです。フコキサンチンは水に溶けないので、昆布だしに使った昆布もそのまま食べないと摂取できません。フコキサンチンは海藻の細胞内にある成分のため、できるだけたくさん噛んで食べることと、アブラに溶けやすい性質のためサラダなどではドレッシングなどで食べると良いそうです。

<摂取する際の注意>
食事で積極的に海藻類を食べる場合、ヨウ素摂取量も多くなります。ヨウ素過剰による甲状腺疾患に注意する必要があります。また、海藻の細胞内にある成分なので消化力の個人差から、吸収率にも影響がでると考えられます。安全に効率的な摂取を望む場合はフコキサンチン抽出済みサプリメントで摂取するという方法もあります。人での実験ではフコキサンチン2~4mg摂取で健康効果が出ている報告があります。サプリメントを選ぶ際は含有量が明確なものを選ぶことも大切です。運龍堂でもフコキサンチンのサプリを扱っており、1粒あたりに10,38mgのフコキサンチンが含まれていますので科学的なデータと照らし合わせても十分な量を摂取することができます。文献上ではフコキサンチン自体に毒性はないと報告されていますが、一度にたくさん摂取するとアブラを吸収しきれず、お通じがゆるくなる場合がありますので適度な摂取量を心がけましょう。

    この記事の監修薬剤師

    運龍堂 佐藤貴繁

    略歴

    1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
         北海道大学薬学部を卒業
    2003年 薬剤師免許を取得
    2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
         専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
    2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
    2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
    2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
    2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任

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    2019/04/17

    海藻(フコキサンチン)パワーでダイエット!

    BSプレミアム「美と若さの新常識」で紹介されましたフコキサンチンについて解説していきます。放送のテーマとしては「脂肪細胞を小さくする」というものでした。

    <脂肪細胞が大きさについて>
    太っている方と痩せている方の脂肪細胞の大きさを比較すると、太っている方の脂肪細胞はアブラがたっぷり溜まっており1つ1つの細胞のサイズ自体が大きくなることが知られています。注目成分のフコキサンチンはこの大きくなった細胞サイズを小さくする成分として注目されています。

    <マウス実験での報告>
    弘前大学農学生命科学部の前多隼人准教授によるとフコキサンチンによって脂肪細胞を小さくしたり、肥満を予防したりできることがわかってきたそうです。前多准教授はこれをマウスの実験で調べています。マウスに高脂肪食を与え続けて25日経過すると内臓脂肪が7gも増えます。それに対してフコキサンチンを加えて高脂肪食を与えたマウスでは3.5gと半分の増加量に抑制できることがわかりました。今後のますますの研究での健康効果の解明に期待が膨らみます。

    <フコキサンチンで痩せる理由>
    私たち人間を含めすべての哺乳動物には脂肪細胞には二種類あり、一つが白色、もう一つが褐色の脂肪細胞です。白色脂肪細胞はアブラをため込む性質があり、褐色脂肪細胞はアブラを燃焼する性質があります。褐色脂肪細胞は自身の細胞内にあるアブラが足りなくなると白色脂肪細胞のアブラも燃やします。驚くべきことにフコキサンチンはこの白色脂肪細胞の褐色化に関与しているとわかったそうです。フコキサンチンによって脂肪燃焼効率が高まることが期待できます。

    <フコキサンチンは海藻にだけ含まれている>
    面白いことに、このダイエット成分であるフコキサンチンは海藻にだけ含まれているという特徴があります。特に多く含んでいるのは褐藻類という海藻で、もずく、昆布、わかめ、ひじきなどが該当します。

    <海藻に含まれるフコキサンチンの量>
    乾燥した状態で海藻1gに含まれるフコキサンチンは、もずくだと0.16mg、昆布は0.17mg、わかめは0.7mg、ひじきは1.8mgになります。※数値は収穫期と場所で異なります。

    <食べ方のポイント>
    前多准教授によると、「少しずつ食べるのが非常に大事で、多く食べなくてもいいです。」とのこと。乾燥わかめで2グラム程度、もずく酢だと市販の1パックで、毎日継続してとることが大事だそうです。フコキサンチンは水に溶けないので、昆布だしに使った昆布もそのまま食べないと摂取できません。フコキサンチンは海藻の細胞内にある成分のため、できるだけたくさん噛んで食べることと、アブラに溶けやすい性質のためサラダなどではドレッシングなどで食べると良いそうです。

    <摂取する際の注意>
    食事で積極的に海藻類を食べる場合、ヨウ素摂取量も多くなります。ヨウ素過剰による甲状腺疾患に注意する必要があります。また、海藻の細胞内にある成分なので消化力の個人差から、吸収率にも影響がでると考えられます。安全に効率的な摂取を望む場合はフコキサンチン抽出済みサプリメントで摂取するという方法もあります。人での実験ではフコキサンチン2~4mg摂取で健康効果が出ている報告があります。サプリメントを選ぶ際は含有量が明確なものを選ぶことも大切です。運龍堂でもフコキサンチンのサプリを扱っており、1粒あたりに10,38mgのフコキサンチンが含まれていますので科学的なデータと照らし合わせても十分な量を摂取することができます。文献上ではフコキサンチン自体に毒性はないと報告されていますが、一度にたくさん摂取するとアブラを吸収しきれず、お通じがゆるくなる場合がありますので適度な摂取量を心がけましょう。

      この記事の監修薬剤師

      運龍堂 佐藤貴繁

      略歴

      1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
           北海道大学薬学部を卒業
      2003年 薬剤師免許を取得
      2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
           専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
      2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
      2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
      2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
      2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任

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